第一章 プログラムの基本
1 ダイレクトモード(電卓的利用法)
電卓でも5+2を演算するためには、この通りに押しボタンを押して(=)キーを押すと、7と出力(表示)される。しかし、パソコンでは5+2と書き込まれても、これをただ表示するだけか、演算するのか、はたまた記憶するのか、一体どの作業をするのか、命令をしてやらなければならない。
そこで、
print 5+2 [CR] ただし、[CR]は、リターンキーを表す。
とすると、次の行に
7
と出力する。
すなわち、printは「つぎに書かれる内容を出力する」という命令語である。
また、
A=5 [CR]
B=2 [CR]
print A+B [CR]
とすると、やはり次の行に
7
と出力する。
A=5は5という値をAいう箱(変数)に入れるということで、数学のX=5と同じような意味合いがある。
したがって、B=2は2をBという箱(変数)に入れるということで、数学のX=2と同じような意味合いとなる。
print A+B はBの変数の内容をAの変数の内容に加算してその結果を出力することになる。
ここで、少し算数と違うことに気付かれたと思うが、算数ならば、の内容にBの内容を加算するとなるはずである。
すなわち、コンピューターの等式は右端から左の方で読んでいくことになる。
練習問題
つぎの数式をコンピュータが直接演算できるような書式(ダイレクトモード)に書き換えなさい。
1. 3×2
2. 3-2
3. 3÷2
解説
1.答print 3*2 *:アスタリスク 乗算を表す
2.答print 3-2 -:マイナス 減算を表す
3.答print 3/2 /:スラッシュ 割算を表す
目次