第一章 プログラムの基本

10 プログラミングZ 配列

   これまで一つの変数に一つの数値を格納してきた。さらに他の数値を格納する場合は、まったく別の変数を用意しなければならなかった。  そこで、少し発想をかえて、Aに関する変数は、一つの変数に添え字のような番号をつけて、A(0),A(1),A(2)・・・・・のような形式の変数としてもちいることもできる。
 このような変数を用いる場合は、あらかじめコンピュータのメモリの領域を確保しておかなければならないので、この定義を行う命令がDMI命令である。また、このような変数の取り方を配列という。
 つぎに配列を用いる月別の電気使用量を表示するプログラム例を示す。
 ただし、MWHは月別電気使用量を表す変数とし、Mは月を表す変数とする。

 流れ図よりつぎのようなプログラミングが行える。
(PR-15)
このプログラムを実行すると、
1月電気使用量250[kWh]
2月電気使用量290[kWh]
3月電気使用量240[kWh]
4月電気使用量200[kWh]
5月電気使用量170[kWh]
6月電気使用量240[kWh]
7月電気使用量300[kWh]
8月電気使用量450[kWh]
9月電気使用量290[kWh]
10月電気使用量250[kWh]
11月電気使用量260[kWh]
12月電気使用量260[kWh]
総電気使用量3200[kWh]
と表示する。
 

練習問題
 つぎのプログラムは三台の三相誘導電動機の同期回転数を求めるものである。
(  )に当てはまる適切な字句または記号の組合せの番号を選べ
 ただし、Lはループの実行回数を示す変数、Fは周波数を表示する変数、Pは極数を表す変数とし、Nは回転数を表す変数とする。
(PR-16)
1,
20
30
40
2,
30
20
40
3,
30
40
20
4,
40
30
20

解説
 20行から40行で読み込む順は20,30,40であるが、50行から70行による表示はA(3),A(2),A(1)の順となるので、4のような表示順となる。
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