第一章 プログラムの基本

3 プログラミングT LET
ダイレクトモードで練習した「5+2」をコンピュータで演算させるためのプログラムは次のようになる。
10 LET A=5行番号10 A(の変数)に5を入れる。
20 LET B=2行番号20 B(の変数)に2を入れる。
30 LET C=A+B行番号30 Bの内容をAの内容に加算して、その結果をCにいれる。
40 PRINT C行番号40 Cの内容を出力する。
50 END行番号50 おわり

(PR-1)

 このプログラムを実行すると、40行の命令文により「7」と表示(出力)される。
ここで、留意することは、
LET A=5は、Aが5に等しいと解釈するのではなく、「5をAの内容とする」と、右から左に解釈することである。
 したがって、LET B=2 は「2をBの内容とする」となる。

練習問題
つぎの回路について、以下の問に答えなさい。

1. 電源Eから見た合成抵抗値を求めるプログラムについて、つぎの( )の中に適切な字句または記号の組合せの番号を選びなさい。


10 LET R1=( イ )
20 LET ( ロ )=1
30 LET R=R1+R2
40 PRINT ( ハ )
50 ( ニ )
  ロ ハ  ニ
1. 3 R1 R END
2. 3 R2 R END
3. 4 R1 R END
4. 4 R2 4  R

解説

 LETは省略することができるので、
10 R1=3 3をR1に入れる
20 R2=1 1をR2に入れる
30 R=R1+R2 R2の内容をR1の内容に加算して、その結果をRにいれる。
40 PRINT R Rの内容を表示(出力)する。
50 END おわり

(PR-2)

イ 図よりR1は3Ωである。
ロ 図よりR2は1Ωである。
ハ 合成抵抗の文字は30行よりRである。
ニ プログラムの終了はENDである。
実行すると、「4」が表示される。
正解 2

2. 回路を流れる電流を求めるプログラムについて、つぎの()の中に適切な字句または記号の組合せの番号を選びなさい。

10 R=( イ )
20 E=( ロ )
30 ( ハ )=E/R
40 PRINT I
50 ( ニ )

  イ ロ ハ  ニ
1.412IEND
2. R1123END
3.4123END
4. R2414

解説

10 R=4 4をRに入れる
20 E=12 12をEに入れる
30 I=E/R Eの内容をRの内容で除算して、その結果 をIに格納
40 PRINT I Iの内容を表示(出力)する
50 END おわり

(PR-3)

イ 合成抵抗Rは4Ωである。
ロ 電源電圧は12Vである。
ハ オームの法則
ニ おわり
実行すると、「3」が表示される。
正解 1

3. 抵抗R1と抵抗R2に加わる電圧を、それぞれE1ボルトおよびE2ボルトを求めるプログラムについて、つぎの( )の中に適切な字句または記号の組合せの番号を選びなさい。
10 I=3
20 R1=( イ )
30 E1=I*( ロ )
40 R2=1
50 E2=I*( ハ )
60 PRINT E1
70 ( ニ )E2
80 END

 
1.4R1R2
3
23R1R2
3
33R1R2PRINT
4131PRINT

解説

10 I=3 3をIに格納する
20 R1=3 3をR1に格納する
30 E1=I* R1 R1の内容をIの内容と乗算して、結果をE1に格納
40 R2=1 1をR2に格納する
50 E2=I* R2 R2の内容をIの内容と乗算して結果をE2に格納
60 PRINT E1 E1の内容を表示する
70 PRINT  E2 E2の内容を表示する
80 END おわり

(PR-4)

実行すると、「9」と「3」が表示される。
 この様に答が二つあって、どちらがどっちの答になるのか判らない場合、これを明快にするたために、
60 PRINT"E1=";E1;"[V]"
70 PRINT"E2=";E2;"[V]"
と変更すると、
E1=9[V]
E2=3[V]
と表示される。

"(ダブルクォーティションマーク):このマークで囲まれた文字列はキャラクタ(図柄)として表示される。したがって、ダブルクォーティションマークで囲むと、その数値は図柄になってしまうために、四則計算に使うことができなくなる。

;(セミコロン):このマークは別名「ジョイントマーク」と言われ、このマークで結ばれる前後の変数もしくはキャラクタは接合されて表示される。

 例えば、A=123 であるとき、
PRINT A;"321"を実行すると、123321 と、表示される。
 この場合、上三桁の123が四則計算に使用できるだけである。
答 3

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