第一章 プログラムの基本

6 プログラミングV N=N+1

 5×3を計算するプログラムを5+5+5で計算する流れ図は次のようになる。

(PR-8)
となる。 

 10行と20行の等式は一般の数学でみることのできない式である。
この命令本は右端から読み進みNの内容に1を加えた結果を左辺のNに格納すると読む。
したがって、ANS=ANS+5は、右辺のANSの内容に5を加えた結果を左辺のANSに格納することになる。
よって、2回目のループではN=N+1の右辺の内容に1が格納されているので、これに右端の1を加算した結果を左辺のNに格納することにより、左辺のN=2となる。
 このプログラムのNは、ループの実行回数をカウントアップする変数となる。
次に、ANS=ANS+5の2回目のループでは、右辺のANSには後5格納されているので、この5に右項の5を加算した結果を左辺のANSに格納することになる。



練習問題
 10÷3を演算する流れ図から、プログラムの( )に当てはまる適切な字句または記号の組合せの番号を選びなさい。

解説
 このプログラミングを流れ図にしたがって順に読んでいくと、
10行 10をAに格納
20行 3をBに格納
30行 ループの実行回数をカウントアップする
40行 Aの内容からBの内容を引いて、差をAに格納する
50行 もし、A>0ならば、30行にジャンプ
60行 もし、A=0ならば、30行にジャンプ
70行 Bの内容をAの内容に加算して、和をAMRに格納
80行 Nの内容から1を引いて、差をNに代入
90行 Nの内容を表示
100行 AMRの内容を表示
110行 おわり

プログラムの内容
 10から3を引いて、その差が負になるまで引いた回数から1を引いたものが商となり、負になった差に3を加えてものが余りになる。

1回目 (N=1) 10-3=7 (A)>0 なのでつぎのループへ
2回目 (N=2) 7-3=4 (A)>0 なのでつぎのループへ
3回目 (N=3) 4-3=1 (A)>0 なのでつぎのループへ
4回目 (N=4) 1-3=-2 (A)<0 なのでつぎのループ脱出

商としてNは1だけ大きいので1を引き、余りとしてAの-2は1回だけ引きすぎているので1回分の3を加えることになる。
正解 2

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