第一章 プログラムの基本
9 プログラミングY READ〜DATA
データをまとめてプログラムの任意の箇所に書き込んでおいて、READ文でそのデータを読み込む方法がある。
図のような回路において、電源電圧E[V]と抵抗R[Ω]関係による電源I[A]の値を計算する流れ図とプログラムを示す。
(PR-14)
このプログラムを実行すると、
電流=8[A]
電流=3[A]
電流=5[A]
と表示する。
N=1のループで、20行のread命令でE=16,R=2を読み込んで30行で処理した後に40行で表示する。
つぎに、N=2として10行にジャンプして、20行のread命令でE=12,R=4を読み込んでN=1と同じように処理する。さらに、N=3として同様の処理を行う。
練習問題
つぎのプログラムは三台の三相誘導電動機の同期回転数を求めるものである。
( )に当てはまる適切な字句または記号の組合せの番号を選べ
ただし、Lはループの実行回数を示す変数、Fは周波数を表示する変数、Pは極数を表す変数とし、Nは回転数を表す変数とする。
(PR-15)
| イ | ロ | ハ | 二 |
1, | F | 1 | 3 | F |
2, | L | 2 | 4 | F |
3, | M | 1 | 3 | P |
4, | P | 2 | M | F |
解説
イ 40行は80行と対になっているので80行のnext LよりLとなる。
ロ及びハは、三台の電動機の回転数を演算するものであるから、ロしハの差が2となればよい。よって、4以外となる。
二 60行より周波数の変数となる。
実行すると
電動機NO2回転数=1500[rpm]
電動機NO3回転数=3000[rpm]
電動機NO4回転数=1200[rpm]
と表示する。
正解2
流れ図例
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